折りたたむこと #ミニマリズム #理数系 の話

最近は布製のモノをよくたたんだりなにか購入の機会があれば機能を兼ね備えたものを選ぶようにしている。

複雑なものは何かと余力を乱雑に発散するものだ。精神にも熱力学のエントロピー項のようなものはあってそのことに入れ込んでいる最初のうちほどなかなか効率的には進んでくれない。はじめて答える難問のように消しゴムもしくは二重線を多用することになるだろう。

 

難問といえば学部の講義を受ける際に教科書をパラパラとめくると(講義室では集中できないので教科書を授業中に開くことさえまれだが*1)、たまに応用として冪級数の問題や何段階かを経る有機合成の問題などを見る。

 

最近、この問題たちと身の回りにある折りたたまれた傘や布製の袋が似ていると思うようになった。

 

数学や化学は"折りたたむ"つまり、より(単純にする)簡便に扱えることを主眼に置いた学問だと思っている。数式を単純にしたり合成ルートを単純にしていくのはミニマリズムとして美を追求するのに似ているな*2と感じる。これは人生においても部分的に成立するはずだ。

 

人生はさまざまなことを単純化したり簡便にしていくことで余剰のなかでも使わない"無駄"を削り、そこに新しい余剰を入れることで豊かにしていくものなのだろうと感じる。"経験を積む"というひとことで表されるものをより具体的に考えるとこうなった。

 

 

 

人生は周り道ともいえるが時間は有限である。その中で何をどれだけやれるかは"折りたたむこと"が鍵になるだろう。

 

*1 講義を完全に集中して聴くのは一生かかっても無理なのではないか?動画学習でも同様に断片的にしか頭に入らない。趣味で見る動画とは大きな違いだ。

 

*2 ミニマリストというひとをたまにTwitter上で見かける。そのうちの2~3人はフォローしている。